2017.09.13
カテゴリ:ブログ
いろいろな大工さん
先日、築25年程のお家が、「雨漏りがするので見てほしい」とのことで、2階へ上がり天井裏を拝見させてもらった時のことです。
見た瞬間、エッ?
ビックリしました。(別にヘビがいたわけではありませんが・)
一見何事もないように断熱材が敷かれています。
お解りでしょうか?
「表裏が逆です。」
少し難しい話ですが、
このグラスウールという断熱材は良く使われていますが、写真で見える側は防湿フィルムが張られている側で、湿気が断熱材に入り込みにくい防湿層といいます。
その反対の裏側が断熱材内に入った湿気を逃がしやすい、空気層といいます。
写真では解りずらいですが、
「この面が防湿層です。こちらを室内側に向けて取り付けてください。」
断熱材に丁寧に注意書きがしてあります。
この大工さんは、屋根裏側を室内と思っていたのでしょうか?
この様に逆にすると、
室内の湿気を断熱材が吸収しやすく、上側の気温が高く蒸発しやすい側に防湿フィルムがあるためにうまく逃がしてくれません。断熱材が常に湿気を含み、結露やカビの元となるのです。
雨漏りに見えたのは断熱材が原因だったのです。